たくさんの人とふれあった年末

年末は、日ごろお世話になっている団体や地域の皆さんとふれあう機会に恵まれます。クリスマス会・忘年会・もちつき・夜警など、恒例のイベントに招いていただくからです。いくつか振りかえってみます。

ろう者や手話を学ぶ人たちと過ごしたクリスマス会

ろう者の会とおつきあいが始まった時に、せめて簡単な会話ができればと手話の勉強を始めました。初めは八尾市の初心者向け公開講座に2回参加しましたが、続けなければ身につかないと思い、いっしょに講座を受けた仲間と手話サークルを立ちあげ、月2回ですが勉強を続けています。学べば学ぶほど、手話はすばらしい言語であることに気づきます。いつになるやら分かりませんが、聞こえない人とたくさん話をして交流を深められるようになりたいなあと思います。
手話がきっかけで、ろう者や手話サークルのクリスマス会に参加するようになりました。初めは不思議でしたが、音声言語がなくても、手話がまだ苦手でも、楽しむことができるんです。どうしたら聞こえない人も聞こえる人も一緒に楽しめるクリスマス会になるのか、私の手話サークルでも仲間といっしょうけんめい話し合ったことを思い出します。努力の甲斐あって、本当に楽しい時間でした。

もちつきで地域のふれあい
子どもが減っているうえに、子ども会への加入率が下がっているのは全市的な傾向です。それでも、私の住む小学校区の子ども会は、活動がしっかり受け継がれていて、とくに、夏祭りともちつきは町会や福祉委員会、神社の関係者など地域の皆さんがいっしょになって盛り上げてくださっています。
毎年、校区内あちこちのもちつきに伺いますが、老若男女問わず、皆さんの笑顔がいっぱいで、とてもいい雰囲気です。もちつきは日本の大切な食文化。もち米を蒸す、つく、まるめる、食べる・・それぞれの作業で役割があり、だれでも参加できる、次の世代にぜひ、伝え残してほしい行事だといつも思っています。
もちつきの風景やもちの味はそれぞれの地域で違いがあり、それもまた楽しいものです。サンタが登場したり、通りかかった住民にもふるまったりするところも。共通するのは、地域のふれあいと子どもへのあたたかいまなざしです。「八尾のまちってええなあ」と感じながら、いろいろな味のおもちを味わって、皆さんと楽しい時間を過ごしました。

地域の安全・安心を願って
歳末夜警も八尾の年末の風物詩といえるでしょう。
「マッチ一本火事の元」は時代に合わないかも知れませんが、拍子木をたたきながら地域を歩いてまわる。それを数日間行うわけです。もう20年、30年と続けていただいている地域もあります。高齢のおじさんが、「これが済まないと正月を迎えられない」と。
私は、地元小学校区4か所を三日間に分けて伺っています。陣中見舞いというよりは、いっしょに見回りをさせてもらうのです。合間に皆さんと火を囲んでおもちを食べたり、終わってから軽くビールをいただいたりしながら、ほっこりした気分を味わうのも好きです。
まちの安心・安全は地域の力で。こうして、活動を続けてくださる方々に感謝します。