高安受水場の工事監査

◪高安受水場は水の供給の要

工事監査は、市が委託している工事技術士と私たち監査委員が、現場に出向いてチェックするものです。今回は高安受水場の建設現場に向かいました。
今、八尾市の水道水はすべて大阪府から受水しています。枚方にある浄水場からこの高安受水場に送られた水は、高安山中腹にある2か所の貯水池まで送られ、勾配を利用して八尾市内に配水されています。高安受水場は、市民に安心・安全に水を供給するための要なんですね。しかし、すでに築50年余り。耐震診断に合格しませんでした。そこで、2015年(H27)5月から新築工事が始まり、2019年(H31)3月完成をめざしています。

◪現場を見学して
現在は内装工事や新しいポンプの設置などが行われていました。なかでも、一分間に15トンの水を貯水池に送り出すという最新ポンプについて関心が寄せられました。災害や停電などにも十分対応できる構造になっていることや、関西電力との連携・自家発電の利用も配慮されていて、いざという時にもポンプの稼働は大丈夫のようです。水道管についても、管の継ぎ目に耐震性がほどこされているとか。
「蛇口をひねれば水が使える」ことがあたり前に思える水道ですが、現場を見学できたことで、関係者の努力と、安全・安心な水の供給のために整備が着々と進められている現状を知りました。ただ、人口減少や節水が進む中、利用する水の量は減り続けていて、今後の水道事業の経営には課題が残ります。高安受水場の完成に合わせて、水道事業の役割や現状を市民のみなさんにしっかり伝えてほしいと思います。

◪やりがいを感じる監査委員

現場から役所に戻り、工事監査の確認会を行いました。工事技術士の方はさすがに専門的な見地から、工期・経費・現場の管理や安全性、建材の適正などさまざま指摘をしていました。聞いているだけでも勉強になります。私も、災害と危機管理に強い受水場をめざす観点から質問をさせて頂きました。
監査委員になって、貴重な経験をさせて頂いていることに感謝しています。