八尾市水道局と八尾市立病院で、「たな卸し監査」を行いました。私たち監査委員が立会いのもと、監査事務局の職員が貯蔵品についてチェックを行うのです。

水道局では、倉庫に行き、修繕工事用の部品やパイプ・量水器などが、必要に応じてすぐに使えるように整理・保管されているのか、書類通りの数がそろっているのか検査をしました。貯蔵品については、物品の出入りごとに数量・金額を日常的に「受入簿」に記録するようにし、さらに、年度末には一品ごとに数量の確認をすることで在庫品を確認するしくみになっているようです。
私も現状について質問しましたが、結果は、問題なく管理・運用されており、ほっとしました。


市立病院では医薬品のたな卸し監査でした。
医薬品購入から出庫までの手順について関係者から説明された後、調剤室に移動しました。厳重なセキュリティ管理がされていて、日頃は部外者が入れないようになっています。
すでに、年度末恒例のたな卸し作業中で、薬剤師の方々が帳簿と現物の確認を行う作業をしていました。
棚には膨大な数の医薬品が並べられていますが、注射薬・内服外用薬・衛生薬・麻薬など種類によって、保管や取り扱いの方法が違っています。患者さんの命にかかわるものなので、間違いや紛失があってはいけないのですね。特に、麻薬については、まるで金庫のような保管庫に施錠をして管理していました。日常から運用マニュアルに沿って、しっかり管理・運用されている状況を見て、とても安心しました。
驚いたのは、調剤ロボットです。患者さんの処方箋をデータ入力すると、調剤をして患者さんに渡せる状態まで、ロボットが作業をしてくれるそうです。すごいですね。人員が不足している時間帯でも調剤は任せておいて、「患者さんとゆったり向き合えることがありがたい」と、話しておられました。注射薬専用の大きな設備も見てきました。これもデータを入力すれば、個々の患者さん一人ひとりに必要な注射薬が分けられ保管できるものです。薬が切れそうになれば色で知らせてくれる優れモノ。費用はかかりますが、技術の進歩が患者さんの命を守っているんですね。

監査委員を務めさせていただいて、こうした現場監査の機会を得られ、本当に勉強になっています。もちろん、監査の仕事は、税金が市民のみなさんへのサービス向上に使われているのか、ムダはないのかをチェックする仕事ですが、それが現場でどのように機能しているのか目を届かせるのも大事です。