会派視察①「ごみは資源」トンネルコンポスト方式

「バイオマス資源化センターみとよ」を訪問し、会社の方からお話を聞きました。吉村拓哉議員、西川あり議員と一緒です。

1.センターの設立経過

2011年(H23)、市がごみ処理方式について公募し、トンネルコンポスト方式を採用。
2012年(H24)5月、株式会社エコマスターとごみ処理業務委託に関する協定書を締結。
(20年契約、処理委託料としてごみ1kgあたり25円以下の料金を支払う)
2013年(H25)4月、「三豊市バイオマス産業都市構想」策定
6月、市はバイオマス産業都市として、国の認定を受ける
2015年(H27)8月、地元自治会・三豊市・事業者の協議会において、環境保全協定締結
2017年(H29)4月、設立、稼働
(総工費 約16億2,000万円  内約3億7,000万円は国の交付金)

2.施設の特徴について

①日本初の環境にやさしいごみ処理方式
トンネルコンポスト方式は、バイオトンネルと呼ばれる発酵槽とバイオフィルターと呼ばれる脱臭装置を組み合わせたごみ処理技術で、イタリアから輸入したそうです。発酵槽では温度や湿度を保ち、発酵熱を利用してごみを乾燥させる、つまり「燃やさない」から、二酸化炭素を出さないし、焼却灰の埋め立て処分地の必要もない。

②民設民営方式
民間企業の技術力、資金力を最大に活用することを前提に、公費負担=税金を施設の建設に投入する必要がなく、事業者からの固定資産による税収、雇用の創出、地域経済の波及効果など市のメリットは大きい。財政効果は「はかりしれない」と。
事業者は市からごみ処理委託料を量に応じて受け取り、固形燃料に加工し、製紙会社などに売ることで収益を得ている。

③乾燥されたごみは異物と固形燃料用原料にわけられ、別の施設で固形燃料として製造され、石炭の代替燃料になる。塩ビ選別機で塩素管理もおこなう。石炭に比べ、約30%の二酸化炭素排出量の削減。灰分は石炭の半分。灰の処理費用も軽減。

施設見学

受け入れたごみを破砕機に投入し、一度発酵した返送物(左の山)と混ぜて、発行の下準備。奥に見える扉がバイオトンネルの入り口。

バイオトンネルの中で微生物による発酵・乾燥され、塩化ビニール選別機を通ったあと圧縮梱包(左奥)されます。

ごみ特有の臭いがありません。手で触ってみるときれいに乾燥していました。 

バイオトンネルの中の臭いを取り除く装置を外から見せてもらいました。木質チップの熱い層(バイオフィルター)を通ることで脱臭され、水蒸気として大気に放出されます。

梱包されたごみは、別の施設で固形燃料に。石炭のように固いです。

感想

地球環境の保護と経費削減をめざし、八尾市はごみの減量化、分別収集にとりくんでいますが、リサイクル・再利用できないごみは、結局燃やして処理をするしかありません。しかし、今回の視察先は、その前提を大きくくつがえす画期的なとりくみであることがわかりました。ごみを焼かないで発酵させ、固形燃料に加工するというものです。悪臭もなく、周辺の住民との摩擦もおこりません。しかも、民設民営の施設だから、市は処理施設に委託料を払うだけで、施設管理費も人件費も必要ないし、固定資産税の税収にもつながる。事業者も収益があるからこそ運営できる。つまり、市も事業者にも大きなメリットのある方式が、日本で初めて三豊市に誕生しました。

人口6.3万人の三豊市は、18分別をした後の可燃ごみを、この方式ですべて処理しています。八尾市は8種分別の実績はありますが、もし同様の施設をつくるとなると場所の確保も大変でしょう。しかし、トンネルコンポスト方式を取り入れられると、焼却するとしても、乾燥しているため効率がよくなり、燃料代も少なくてすみます。八尾のごみの一部であっても、この処理方法を取り入れる価値はあるような気がしました。

お話のはじめに、「ごみは資源である」という、事業者の第一声に、心動かされました。まさに、その理念を実践している現場を目の当たりにして、驚き感動しました。ヨーロッパでは珍しくないこのとりくみが、日本でもっと広がるよう、ごみ処理のあり方に一石を投じてほしいと思います。八尾市でも何かできないかなあ。