国がコロナ対策として打ちだした臨時交付金20億5000万円を含む27億円あまりの補正予算が臨時議会で審査され、本日の本会議において全会一致で可決されました。
◪ 主な事業
- 特別定額給付金の対象にならなかった赤ちゃんへの10万円給付(2億2000万円)
- 医療機関での検査や受け入れ体制の拡大(3億3200万円)
- 従業員20人以下の製造業者へのサポート給付金事業(約8億2118万)
- 学校体育館のエアコン設置(約7億4538万)
- 地域商業のにぎわい創出をめざした「八尾商業まつり」の充実(1億円)
- 感染リスクを下げるための公園整備など(3億円)
- 定額給付金未申請者訪問(約1218万円)
- 実施を延期していた乳幼児健診を医療機関で実施(1406万円)
- 他、コロナ感染防止対策のための子ども施設の整備、備品購入などの経費があげられていました。
◪ 会派で討論参加
私の会派・「八尾の未来を紡ぐ会」を代表し、西川議員に討論をお願いしました。会派で話し合い、いずれも市民の安心・安全につながる緊急を要する事業なので賛成の立場をとりながら、以下の点については特に指摘し要望も伝えました。
1.学校支援について
教職員の仕事をサポートするスクールサポートスタッフを全小中学校に配置するために651万円が計上されました。コロナ禍で通常以上の業務負担を強いられている学校現場にはとても必要な事業ですが、1校あたり150時間の配置は現場のニーズや現状に対応しているとは思えません。拡充をもとめました。
2.商工振興費について
新たな給付金制度は、対象を従業員20人以下の製造業者に限定していることに危惧しています。今後、市民にしっかり説明責任を果たさなければいけません。また、商工会議所と市の共催でとりくむ「商業まつり」については、その事業の内容・効果については不透明な部分がありました。早急に検討して議会に示してほしいです。
3.人権課題について
コロナ感染者に対する誹謗中傷など人権課題が山積しています。DVの問題とあわせてポスター啓発をする経費約16万円が計上されました。今後もさまざまな機会をとらえ継続的な啓発を続けるよう求めました。
感染者への差別や偏見は、対象者の健康や心に深い傷を負わせるだけでなく、それを恐れるがゆえに感染を隠し、封じ込めを困難にすることもあります。誰もが感染者になりうる状況です。自分が感染したらどうなのか、我がこととして思いを寄せてほしいですね。
◪議会をふりかえって
7月の臨時議会は私にとっても初めての経験でした。コロナ感染者が増え続けている今、国の二次補正予算決定をうけて、①市民や職員の命を守る②市民や事業者へのきめ細かい支援をおこなう③地域経済を活性化するために、少しでも早くとりくみを進めていくことが求められ、臨時議会を開いたわけです。
臨時交付金23億円うち、約2億5000万円分は9月議会に持ち越されました。まだまだ必要な事業、充実すべき事業があります。国の財政運営に不安がないわけではありません。でも、自由度の高い臨時交付金が使えるのは自治体としてはありがたいことなので、税金をむだにせず効果的な活用ができるよう議会でチェックしながら、市と力を合わせてコロナ危機を乗りきっていきたいです。