◪八尾の「ものづくり」に触れる

市内小学校3年生が、校外学習として「みせるばやお」に来ることを知り、見学させてもらいました。コロナの影響で工場見学ができなくなり、学校がスタッフと相談し、3日間に分けて、子どもの活動の場をつくったそうです。
◪いすづくりを身近に
今日は、業務用家具の製造・販売にとりくむ株式会社オーツーの社長、梶原さん自ら授業を行ってくれました。身近な「いす」をとりあげ、製造過程や会社の様子をビデオで紹介しながら、子どもたちに語りかけます。また、ゲームやクイズを取り入れて子どもの気持ちをほぐし、興味や関心を引き出します。初めてとは思えないくらい上手に授業を進めておられました。私は教職の仕事をしていたので、いつのまにか教員目線で見つめていました。
半分の子どもたちはパーテーションで区切ったスペースで、いすを作る素材をつかったものづくり体験。後半は交替します。これだけの学習プログラムを進めるのも、会社やボランティアスタッフの協力があってこそ。本当にありがたいです。


◪「みせるばやお」と学校をつなぐ
引率の先生は「みせるばやお」とは初めての出会いでした。コロナの影響であれもこれもできない子どもたちに素晴らしい体験ができたと喜んでいました。梶原さんも、「いすを身近に感じて『QUON』のブランド名を見つけた時、今日の話を思い出してくれると嬉しい」と話していました。後で聞くと、「大人になったらオーツーの会社で働きたい」と一人の子どもがつぶやいたとか。
八尾のものづくりの魅力を肌で感じた子どもたち。将来の夢ややりたい仕事につながると嬉しいですね。
「みせるばやお」ができた時、学校で大事にしている「キャリア教育」や体験学習に生かせる場になってほしいと思っていました。この小学校のとりくみが、もっと広く市内の学校現場に広がってほしいと思います。また、みせるばやおのもつネットワークを活用して、多様な学習や交流を展開できたらと期待も膨らみます。

みせるばやお https://miseruba-yao.jp/