中村哲さんを偲ぶ

◪中村哲さんを偲ぶ

医師で国際NGO「ペシャワール会」の現地代表であった中村哲さんは、支援していたアフガニスタンで凶弾に倒れました。2019年12月4日のことでした。私は、教員時代に大阪府教職員組合の集会で中村さんから現地報告を聞き、お話がとても印象に残っていたので、死亡のニュースにとても驚きました。なぜ武装集団に殺されたのか、今でも納得がいきません。まだ、実行犯の拘束にはいたっていないそうです。

当時、追悼集会を開きたいとの声もありましたが、コロナの影響で開催が遅れました。本集会に参加できて本当に良かった。あらためて中村哲さんの生き方や優しいまなざしに触れ、胸が熱くなったひとときでした。

◪甦る中村さん

中村さんは、医師でありながら、水路や井戸を掘り、アフガンの砂漠に緑を、人々に命や生活を取り戻す偉業をなしとげた人です。目の前に困った人がいれば手をさしのべる、それはごく普通のことだと、中村さんは黙々と汗を流し、住民とともに生きてきました。ほんとうにすばらしい方です。

今日は、凶弾に倒れた中村さんを偲び、看護師の藤田千代子さんのお話でした。藤田さんはパキスタンやアフガニスタンで医療支援などにとりくむ中村医師の活動に20年近く現地で参加し、行動をともにしてきました。現地の治安悪化で2009年に帰国して以来、ペシャワール会事務局で現地活動を支えておられます。

中村さんのそばで身近に接してきた藤田さんならではのエピソードを、生前の写真や映像とともに、ていねいに語ってくださいました。中村さんをもっと身近に感じることができました。

「この緑は中村さんが残してくれたもの。干ばつで枯れ果てた姿に戻すことは許されない。」と、中村さんの遺志を受け継ぐ人たちが現地で頑張っていることを聞いて、嬉しくなります。