想いは伝わる、ファクトリズム

地域一体型オープンファクトリーのイベントは、ものづくりの現場を一般公開し五感で体験・体感してもらうもので、10月21日から4日間にわたり、工場見学・ワークショップ・フォーラム・マルシェなど多彩なとりくみが展開されました。この機会に、私も八尾のものづくり現場を巡りました。

オーツー

椅子やテーブルなど事務用家具の製造・販売を手がける会社で、10年前、自社ブランド「QUON」をスタート。以前、「みせるばやお」で、社長自ら小学生にワークショップを行っていた姿や動画で紹介されていたオフィス・作業現場がとても印象的だったので、ぜひ行ってみたいと思いました。

オフィスには全て自社製の机や収納棚などが配置されていて、明るく開放的な空間になっています。社員がお弁当をもって気軽に集える食堂や、八尾のまちを見下ろしながら楽しく焼肉パーティーもできる屋上も素敵。社員が働きやすく居心地の良い職場環境は、活力を生み出し新たなアイデアが生まれる原動力になりそうです。

椅子づくりの工程を順番に見ました。自動でカッティングする機械もありましたが、多くは人の手によるものでした。どの工程においても、ものづくりの原点に触れる機会になりました。

その楽しさを味わわせてもらえるワークショップにも参加。椅子の座る部分をつくる要領で時計づくりです。ホッチキスのようなタッカーを初めて使ってつくりあげました。最近生まれた孫に届けたいと思い、可愛い生地を選んだのですが、誰かのためにものづくりするのはさらに楽しい!かかりっきりで教えてくださった社員の方に感謝です。

友安製作所

自宅の最寄り駅であるJR久宝寺駅の近くにあり、以前からマルシェなどのイベントを開催していて、地域住民も気軽に訪れることができる会社だなあと気になっていました。もともとカーテンフックなどの製造が中心だったそうですが、今はインテリア・DIY用品の輸入販売・オリジナル製品の制作・リフォームなど多様な事業を展開されています。

阿倍野にあるカフェにも行ったことがあります。おしゃれな店内には商品の展示やDIYスペース、関連の書籍が読めるライブラリーがあり、カフェの食事も人気です。今日の見学グループに、カフェに行ったことがきっかけで参加した若い方々もいました。

はじめは、創業時から培ってきたものづくりの現場を見せていただきました。針金が送られて自動的にフックが出来上がる何台もの機械が稼働していて、油の臭い、規則正しい機械音・・それらはどこか懐かしいまち工場の様相でした。他には、溶接や金属の切り出しなどの手作業も紹介してもらいました。

そして、アートフックづくりに挑戦!一本の針金を機械に固定させ、手動で形作ります。できあがったフックの箱詰めをして完成!まるで商品みたい!感激しました。

その後は、オフィスと新しくできた自社製品による会議室などのスペースを見学。壁紙も机も扉も、斬新でおしゃれなデザインばかりです。DIYがコンセプトなので、リフォームを検討する人には良い刺激になりそう。

ここでは、広報担当者から社内の様子も聞きました。社員はニックネームで呼び合い、肩書や年齢、経験年数に関係なくフラットな関係のなかで仕事をしているとのこと。インターンで来ている学生さんもいました。若い人には人気の職場になるかもしれませんね。

Chromes (クロームズ)

最後は、八尾飛行場近くの会社へ。たまたま予約をとってもらえたので、どんな会社なのかワクワクしながら向かいました。平屋で決して広くない建物ですが、社長さんの熱意とパワーがガンガン伝わり、存在感の大きさを感じる会社でした。「想いは伝わる!」と社長さんが語った言葉が、本当にその通りだなあと思わせる仕事ぶりです。

お父さんと息子さん、親子三代・3人で手掛ける仕事には実績があり、一流ブランドの注文も受けておられます。どんな製品をどのようにつくったかなど、過去の製品のアルバムを開いて、熱く熱く語り、私たちも聞き入ってしまいました。

また、溶接を中心とする金属加工技術をほどこして、とても芸術的な製品を生み出しています。そのアートのような作品が展示されていました。

オリジナルブランド「KANAMO」と名付けて広めていこうとしています。光を受けてゆらぐ水面(みなも)のように、波打つ金属の表面で光が揺らぐ作品であることから命名。見る角度によって無限の造形がうかんでくる作品に魅せられました。溶接をしているとは思えない複雑な形に、その技の確かさも感じました。

参加して良かった

3か所の会社を見学し、ものづくりの値うちを五感で体験してきました。工場をオープンにしてあたたかく迎えてくださった皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。一部しかまわれませんでしたが、「ものづくりのまち、八尾」の魅力を知り、もっとたくさんの人に広げたいと思いました。

八尾の観光や文化とのコラボ、地域との交流、子どもたちへの発信、いろんなイメージがフツフツとわいてきます。ものづくり現場が元気に、希望をもって働く場になって、八尾のまちが豊かになるしかけのヒントがここにあるような気がします。自転車で駆け巡りハードな一日でしたが、参加して本当に良かった!

ファクトリズムはこちらから

https://factorism.jp/