障がい児、放課後の居場所

スタートしたばかりの居場所

事業所の方からお招きがあり、放課後等デイサービス「そら空」を訪ねました。

道の向いは畑というのどかな場所。子どもの活動にも使えそうな広い駐車場のある事業所は、昨年10月に開設したばかりの新しい施設です。一階は遊びや体験などの活動スペースで、ボルダリングや自由に描ける白板のとりつけなど、子どもたちがワクワクする工夫が施されています。2階の学習スペースはとても明るくて、子どもの個別支援ができるように、さまざま配置換えができるよう配慮されていました。

必要な生活スキルが身につくようにとスタッフの皆さんが手づくりで仕上げた教材も見せてもらいました。私がかつて教員として八尾市立養護学校(八尾市立特別支援学校と名称が変わったが、現在は閉校している)に勤めていた頃、仲間と一緒に、子ども一人ひとりの課題に合わせた教材をせっせと作っていたことを思い出しました。「そら空」を利用する子どもたちがここれらの教材を使って活動する様子が目に浮かびます。

わが子の経験を胸に

事業者の東さんから、放課後等デイサービスを立ち上げるまでの思いをお聞きしました。

今は発達障害の特性がだんだん理解されるようになってきましたが、以前は、「わがまま」「自分勝手」「困った子」などと捉えられ、「親の育て方が悪い」と批判されたり、いじめの対象になったりということがありました。実は東さんのお子さんも、同じような経験をされたそうです。辛いことも苦しいこともあったそうですが、時には親として声をあげ、保護者とつながりながら乗り越えてこられました。

わが子との経験を通して、障がいの特性に合った学びの機会をつくることで、その子にあったサポートをしたいとの強い思いが、放課後等デイサービス設立につながったんだなあ、と胸打たれるお話でした。だからこそ、配慮や工夫が行き届いた施設づくりにつながっているんだと納得もできました。

今一番の悩み

しかし、一番の悩みは利用する子どもが集まらないことです。今、八尾市には50か所に及ぶ放課後等デイサービスの事業所があります。発達障害の子どもも含め、対象となる子どもたちは増加しているのですが、それにしても事業所数が多いのです。

親が事業所を選ぶ参考にと、八尾市のホームページに「障がい児通所支援事業者 詳細一覧」を載せ、各事業所ごとに施設の概要を掲載しています。目を通してみると、各事業所はそれぞれに特徴やとりくみ内容が違います。もちろん選択肢が多いのは良いことですが、これだけ多くの情報のなかで、どこが子どもに合った事業所なのか、私が親なら迷いそうです。今後も事業者や親御さんの声を聞きながら、親子が安心して通所できる事業所につながるしくみづくりをめざし、改善すべき点があれば提起していきたいと思いました。

「そら空」のように、準備万端、周知のためのさまざまな努力をされていても、利用する子どもが思うように集まらない。どの事業所も、開設当初は同じ悩みを抱えていたのでしょうか?事業所が多すぎるのでしょうか?

いろいろな問題提起を受け、疑問も残る訪問になりました。お聞かせ頂いたことに感謝し、今後のとりくみにいかして行きたいと思います。