■教育フォーラムの開催

私も主催者のひとりとしてイベントを企画しました。学校関係者と親ごさん、市民のみなさんで、こどものことや教育のことをいっしょに学び考える機会をつくりたかったのです。
フォーラムでは、市民スピーカーや教職員、市民グループの方から、自分の経験や学校でのとりくみ等を話してもらい参加者で課題を共有しました。
また、教育環境を良くするために政治に関心をもってほしいと思い、西川あり市議会議員や前市長の田中誠太さん、古賀ちかげ参議院議員のお話も織り交ぜました。
予想をこえる多くの方々に参加いただきました。かなり課題をしぼりこんだはずが、盛りだくさんの内容になりました。それだけ、教育課題は山積しているのですね。長時間、最後まで熱心に耳を傾けてくださった参加者の皆様、ありがとうございました。
■当事者や学校現場から、たくさんの声
参加者の感想を引用しながら、フォーラムの様子を報告します
1.市民スピーカーの発言から
不登校・ひきこもり当事者と、障がい児のお母さんのお話。
◇元教員として身につまされる思いでした。不登校のつらい経験をプラスに変えて、今はしんどい人の支援する側に立っていることが、本当に素晴らしいです
◇目の前のこどもと重ねながらお話を聞き、自分をふり返る機会になった。

2.フロア発言から
①学校の保健室から
中学校養護教諭から、保健室を訪れる子どもや保護者の相談から見えるこどもの現状とスクールソーシャルワーカーや医療機関との連携について。
◇保健の先生は、健康上の悩みだけでなく、学校に居づらいこどものことや家庭のしんどさなど重い相談に対応していることを知りました。すごい件数です。
◇学校だけでは解決できない親の生活などの福祉的な問題解決のためにスクールソーシャルワーカーの増員が必要だと感じた。
②外国人のこどもたち
.たくさんの外国人のこどもが在籍する学校の教員から。外国人のこどもが抱えるさまざまな課題と学校でのとりくみについて。
◇外国人のこども一人ひとりが言葉や生活、学力などそれぞれの困りごとや課題があり、先生がていねいに接していることがわかり頭が下がる思いです。
◇外国人の子が日本語を勉強することは必要ですが、自分の考えを言語化して表現することがさらに課題になるのでは。
③中学校給食について
今年9月からスタートする中学校給食について、栄養教諭から。
◇デリバリーのランチボックス給食は効率性重視で、「持続可能性」とは逆の方向になる。
◇孫の給食が、おいしく、安全で、個に対応する給食であってほしい。
◇学校現場やこども抜きで進められているようで心配だ。

④地域と学校の連携
地域で学校を応援する住民から、小学校区のとりくみについて。
◇地域の応援や協力はすごく嬉しい。地域とのふれあいや協働のとりくみをもっと増やしたい。
◇「こどもは地域の宝」、住民が学校に関わることで、地域もこどもも元気になる。もっと広めよう。
⑤本とこども
本とこどもたちをテーマに、絵の本ひろばのとりくみと学校司書配置への願いについて
◇絵の本ひろばのことをもっと知りたい。
◇八尾のこどもの学力の質を高めるため、有償ボランティアのサポーターではなく、学校司書の配置実現を。
◇居場所としての学校図書館の活用を。
⑥その他、西川ありさんへの期待や要望
◇教育は「国の根本」。教育にお金をまわさずに何とかしようと思うのが間違い。
◇こども=未来のためにしっかり予算をつけて、一人ひとりを大切にする教育環境を整えてほしい。
◇教育にしぼってフォーラムを開いて下さり感謝。すべての課題の中心に「こども」を据え置かねばならないのに、大人都合で物事がきまっていることにびっくり。将来の八尾を創っていくこどもたちへの本気の投資・本気のとりくみを今こそ。
◇ネット社会、コロナ禍、子どもたちの実体験が如実に減っているなか、子どもたちの今後にどんな影響がでるのか心配。
◇教職員を増やしてほしい。


