児童自立支援施設を訪問して

▲みかえりの塔

 

八尾の保護司研修で、児童自立支援施設「修徳学院」を訪問しました。家庭環境がきびしい、あるいは非行に走ってしまった子どもたち、主に中学生が入所している施設です。多くの子どもたちは、親の愛情に恵まれず、中には虐待を受けている子も半数程。人や社会に不信感を抱く子どもも多いと聞きました。

 

施設では、 約10人ずつ1つの寮に分けられ、一組の夫婦と家族が一緒に暮らしています。家庭的な雰囲気のなかで、父性・母性両面から指導するしくみです。

 

▲施設内の学校

 

▲10人程の子どもと指導者である夫婦が暮らす寮舎

 

ある「お母さん」から、直接お話も聞きました。結婚相手が施設の職員だったので、そのまま夫婦で住むようになったとのこと。ご苦労もあるでしょうが、明るく素敵な方でした。子どもの心を解きほぐしていく営みは簡単ではないけれど、子どもたちが変わっていく姿にやりがいを感じるのでしょうね。子どもたちの文集のなかに、入所当時から明らかに変化した姿が見えました。

 

「皆そう 来たくてここに来ていない でも思うよな 来てよかったと」

「ここ来てな 言えるようにな なってんで ありがとうって 色んな人に」

「家族にも しんらいされて がんばっている 今のすがたを はやく見せたい」

 

▲ある寮舎のなかに

 

▲寮舎内ホール

 

この施設は中学校卒業までの子どもが入っていますが、退所後の子どもが気がかりです。高校を卒業して自立している子もいれば、残念ながら問題行動を起こす子もいるそうです。経済的困難や親の不適切な関わりなど様々な背景のなかで、辛い思いをしている子どもたちの現状を垣間見ました。結局、おとな社会のあり方を見直さなければ解決しないと感じています。