西原町・益城町・熊本市 2016年7月21日~22日
熊本空港に到着してすぐ、壁等のひび割れや危険箇所の立ち入り禁止表示が目に飛び込んできました。益城町での震度7をはじめ、熊本県内を中心に強い地震が起きたのは、4月14日。7月2日までに震度1以上の地震が1909回と報道されていましたが、震度4以上の大きな地震も頻繁に起きているなか、被災者の皆さんがどんなに不安な毎日を過ごしてこられたか、私たちの想像を超えていることでしょう。未だに避難所での生活を送らざるを得ない方々をはじめ、被災者の皆さんにとって一日でも早い復興を願わずにはおられません。また、あらためて、亡くなった方々のご冥福を祈りします。
1.被災地を歩いて見えてきたこと
■震災のつめあと
最も被害の大きかった益城町を歩いてみました。人影は少なく、発災当時に倒壊した家屋などは、ほとんど手づかずの状態でした。建物には、赤(危険)や黄色(注意)の紙が貼られており、解体を待つもの、罹災証明の関係で調査を待つものなどが混在しています。「半壊」と言われても、「思い出の詰まった自宅を簡単に壊せない」と複雑な思いで見守る住民もいると聞きます。のどかな益城町に、つらい光景が続きました。






まちの中にある神社は、鳥居が倒れ本殿も完全に倒壊しました。



最大震度7の激震を2度受けた熊本城は、石垣の崩落などが64カ所、建造物では石垣ごと崩れた櫓が2カ所、重要文化財に指定されている13棟全てが破損したそうです。やっと7月20日頃から優先度の高い箇所から修復工事が始まったと聞きました。工事が終わるまで20年余り、費用は約600億円と言われています。 現在、見学できるエリアは限定されていますが、それでも被災した熊本城を一目見ようと多くの人が訪れているようです。痛ましい姿になった熊本城が、復興のシンボルとして生まれ変わることができるよう支えたいと思いました。
熊本城災害復旧支援金はこちら
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=12552

